dimanche 17 février 2013

Cyprien Gaillard et Johan Grimonprez à Osaka




A l’occasion de l’exposition What we see (夢か現か幻か) au Musée Mational des Beaux-Arts d’Osaka (国立国際美術館), on peut voir, jusqu’au 24 mars, des oeuvres de Cyprien Gaillard et Johan Grimonprez.


Voici la présentation de l’exposition qu’on peut lire sur le site internet du Musée :


国立国際美術館では映像による作品を中心とした特別展「夢か、現か、幻か」を開催します。
 過去一世紀にわたってかつてないほど技術革新が進み、グローバル化が果たされ、高度な情報が差異なく瞬時に溢れる現代社会に生きる私たちは、目まぐるし いほどの変容を日々経験しています。そのような日常生活を送る上で、「現実」として呈示された事象が時にまるで夢の中での出来事のように思えたり、果てし なく虚構化されたものとして経験することがあります。その一方で「虚構」に示されたリアリティがより強度を増し、「現実」と変わりないものとして作用する こともあり、創造されたものとリアリティとの境界が曖昧になっていると感じさせられもします。
 芸術の領域では、リアリティの概念がほとんどの場合リアリズムと結びついてきました。そして写真が登場した時には、絵画に代わりありのままの現実を写し 撮る機能を持つとされましたが、既に写真はその機能を常には伴わず、必ずしも現実を真実として留めているのではないことは明らかです。やがて映像表現が登 場し、CGなどのコンピューター処理やデジタル技術が駆使されることで、「現実」には存在しない光景がリアリティを持ちながら映し出されたり、例えばド キュメンタリー性を持つ映像が明確な意志のもとに編集され、創作されたりすることで、リアリティを離れ虚構のものとして眼前に示されることもあります。
 このようにいま、「現実」と「虚構」との間に明確な境界線を失いつつある現代社会の有り様を鏡写しにしたかのような映像作品が、次々に登場しています。 そして作家たちは、その虚実ないまぜとなった作品の中で「真実」の行方を私たちに問いかけます。「虚構」として創られたものに「真実」は存在しないので しょうか?はたまた「現実」とは「真実」なのでしょうか?「現実」が「虚構」になることで「真実」はゆらぎ、また「虚構」が「現実」として構築されること で、「真実」が立ち現れようとします。
 本展覧会ではさわひらき、柳井信乃といった2名の日本人作家を含め、国内外の作家10名による映像作品を主に集め展示します。ドイツの作家クレメンス・ フォン・ヴェーデマイヤーは、フィリピンで1960年代に実際に起こった「タサダイ族」と呼ばれる未開民族を発見したと世界を騙した出来事を素材にした作 品を出品。現実と造られた情報の中から、真実はどこにあるのかを探ります。フィンランドのエイヤ=リーサ・アハティラはキリスト教美術において古くから重 要なテーマである受胎告知を取り上げ、人々がいかにイメージを受け取るのかを映像で表現します。また台湾の作家杜珮詩(ドゥ・ペイシー)は、アジアで起 こった過去の出来事に関連する60名の写真イメージを引用し、色鮮やかなアニメーション画像と結びつけ、悲劇的歴史の真実と現在を結びつけます。
 情報や映像が氾濫する現代社会において、映像表現に呈示された現実や虚実における本質的な「真実」の所在を考察しようとするものです。
【出品作家】
エイヤ=リーサ・アハティラ Eija-Liisa Ahtila(フィンランド出身、ヘルシンキ在住)
シプリアン・ガイヤールCyprien Gaillard (フランス出身、ベルリン在住)
ヨハン・グリモンプレ Johan Grimonprez(ベルギー出身、ブリュッセル在住)
さわひらき Hiraki Sawa(石川県出身、ロンドン在住)
饒加恩(ジャオ・チアエン) Chia-En Jao(台湾出身、台北在住)
チョン・ソジョンSojung Jun(韓国出身、ソウル在住)
杜珮詩(ドゥ・ペイシー) Pei-Shih Tu(台湾出身、台北在住)
スティーヴ・マックィーンSteve McQueen(イギリス出身、アムステルダム在住)
クレメンス・フォン・ヴェーデマイヤー Clemens von Wedemeyer(ドイツ出身、ベルリン在住)
柳井信乃(ヤナイシノ) Shino Yanai(奈良県出身、横浜在住)
  • 主催:国立国際美術館


 

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