samedi 22 mars 2014

Colloque: 異文化間教育をめぐって:言語文化の教育学と教授法

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2014.04 国際研究集会■■■

国際研究集会2014年
異文化間教育をめぐって:言語文化の教育学と教授法

【日 程】2014年4月5日(土)・6日(日)
【場 所】京都大学 人間・環境学研究科棟 総合館共南11講義室 (講演・シンポジウム)・演習室233,333,433(ワークショップ)
【会 費】1000円(資料代)
【申 込】こちらのフォームから(懇親会申込締切4月2日/懇親会会費:一般3500円・学生2500円)。
     ※フライヤーはこちらから。

  「異文化間(異文化間教育)」の概念は,それが用いられるところによって,大きく違っている。たとえば,ヨーロッパと北米におけるこの概念には,かなりの 隔たりがある。この国際研究集会では,われわれが「異文化」あるいは「異文化間教育」について論じる際に問題となるその相違点,共通点について議論する。 議論の対象には,理論的,教育学的なものから,教授法や教育実践も含まれる。
 日本でこれまで発展させてきた異文化間教育は「アメリカの異文化間 教育」であることに着目する必要がある。しかし,それ以外の欧州,カナダ,アフリカ,アジアなどのモデルもまた有益でありうる可能性がある。この国際研究 集会を通じて,「異文化間」の概念について,単なる実用的な観点にとどまらず,ユマニスムの観点からも,関心を高めてもらいたい。

以上の目的から,本国際研究集会では,次のようなオープンかつ複元的なアプローチによる議論を行う。
(1) 領域横断的(心理言語学や社会言語学,民俗学,教育科学など,複合的な対象を扱う上で必要な関連領域)
(2) 言語横断的(英語,フランス語,アフリカの諸言語,日本語,中国語,韓国語など)
(3) 言語の社会政策的(国家規模,地域(=アジア太平洋)規模,グローバル規模)

取り扱うテーマ:
・議論の対象となる領域や国において,異文化間教育はどのような状況にあるのか。
・教育においてどのような文化が参照されているのか。
・言語教育の中で,多言語主義はどのような位置にあるのか。
・どのような実践に対して,どのような教員養成・教員研修が行われているのか。
・現在進行中の変化に教授法を対応させるにはどのような考え方が現実的なのか。

 この国際研究集会では,以上述べたように,言語と文化の教育をめぐる諸概念を議論して,われわれ自身の視野を広げるとともに,異文化間教育の価値について考えることにする。


※本研究集会では,全体講演,シンポジウムの発表はフランス語と日本語の同時通訳付き。ワークショップは,日本語あるいは英語,フランス語による。


プログラム

2014年4月5日(土)
09:30 - 10:00 受付
10:00     開会式 挨拶 杉万俊夫(京都大学大学院人間・環境学研究科研究科長)

                シャルランリ=ブロソオー(在京都フランス総領事)

            問題提起 西山教行(京都大学)

10:15 - 11:00 【講演1】ピエール・マルティネス(パリ第8大学,フランス,言語教育学)
         「言語教育における異文化間教育の課題」
          [司会]中村典子(甲南大学,フランス語教育)
          [指定討論者]平高史也(慶應義塾大学,ドイツ語教育)

11:00 - 12
00  【ワークショップ(3教室平行実施)】
         ・細川英雄(言語文化教育研究所,日本語教育)(日本語)
          「ことばの境界,文化の境界-言語教育の立場から」(使用言語:日本語)
         ・ Francesca BALLADON (University of KwaZulu-Natal,
                   Afrique du Sud, didactique
du français)  
          « L'interculturel comme passerelle entre deux cultures d'enseignement en conflit :
           le cas du francais dans le superieur en Afrique du Sud »
(使用言語:フランス語)
         ・ Anthony LIDDICOAT (Universityn of South Australia)          « Linguistics and the   integration of language and culture in language education » 使用言語:英語



12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 13:45 【講演2】鳥飼玖美子(立教大学,英語教育)
         「日本政府のグローバル人 材育成政策にみる<異文化理解>とその不在」
          [司会]清田洋一(明星大学,英語教育)
          [指定討論者]ジュヌヴィエーヴ・ザラト
                      (国立東洋語学校,フランス,言語教育学)

13:45 - 14:30 【講演3】アントニー・リディコート
         (南オーストラリア大学,オーストラリア,応用言語学,使用言語:英語)
         「言語学習におけるメタプラグマテイックな意識と異文化間的仲介」
          [司会]平畑奈美(滋賀大学,日本語教育)
          [指定討論者]長野 督(北海道大学,フランス語教育)

14:30 - 15:00 休憩

15:00 - 17:30 【シンポジウム「異文化間教育:目的と方法」】
         ・大木充(京都大学,フランス語教育)
          「異文化間教育の目的をめぐって−グローバル化と異文化間教育」
         ・ジュヌヴィエーヴ・ザラト(国立東洋語学校,フランス)
          「異文化間能力評価という難問」
         ・マイケル・ケリー(サウサンプトン大学,イギリス,言語政策)
          「言語政策と異文化間教育」

         ・G. ブイヤネメック(モンゴル国立大学,フランス語教育)
          「モンゴルにおけるフランス語教育の歴史と異文化間教育」          [司会]境 一三(慶應義塾大学,ドイツ語教育)

18:00 懇親会

2014年4月6日(日)
09:30 - 10:00 受付
10:00     前日の総括 ジャン=フランソワ・グラジアニ(大阪大学,言語政策)

10:15 - 11:00  【講演4】松田武(京都外国語大学,歴史学)
         「ソフトパワーの光と翳-アメリカの日本知識人観を中心に」
          [司会]西村淳子(武蔵大学,フランス語教育)
          [指定討論者]マイケル・ケリー(サウサンプトン大学)

11:00 - 12:00  【ワークショップ(3教室平行実施)】
         ・Michael KELLY (University of Southampton, Royaume-Uni, politiques linguistiques)          « Intercultural competence and teacher training : the European challenge »
                                      (使用言語:英語)

         ・松岡洋子(岩手大学,日本語教育)
          「多文化社会の中の見える異文化・見えない異文化を探る」(使用言語:日本語)
         ・岩坂泰子(奈良教育大学, 英語教育)
          「英語を相対化する〜「小学校外国語活動」のための多言語教材から考える」
                                  (使用言語:日本語)

12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 13
45  【講演5】ジュヌヴィエーヴ・ザラト(国立東洋語学校)
         「仲介とは何か-仲介者としての語学教師:社会的特性と養成のための学問分野」
          [司会]姫田麻利子(大東文化大学,フランス語教育)
          [指定討論者]酒井志延(千葉商科大学,英語教育)


13:45 - 14:30 【講演6】堀茂樹(慶應義塾大学,フランス文学)
         「翻訳という異文化間経験をめぐって」
          [司会]倉舘健一(慶應義塾大学,フランス語教育)
          [指定討論者]ジュヌヴィエーヴ・ザラト(国立東洋語学校)

14:30 - 15:00 休憩

15:00 - 17
30 【シンポジウム「異文化間教育の実践」】
         ・中山夏恵(共愛学園前橋国際大学,英語教育)&栗原文子(中央大学,英語教育)
          「異文化理解を促す英語授業の現状と可能性」
         ・徳井厚子(信州大学,日本語教育/コミュニケーション)
          「Critical Language Awarenessの実践」
         ・マリー=フランソワーズ・パンジェ(大阪府立大学,フランス語教育)
          「行って,帰って,それについて話すこと,
            あるいはフランス滞在を再構築するときの実際の異文化間性に関する問題」
         ・ハン・ミンジョ(梨花女子大学,フランス語教育,韓国)
          「映画による異文化間教育:B1とB2レベルの学生のための教育」
         ・アルタングル・ボラ(モンゴル国立大学,フランス語教育,モンゴル)
          「モンゴルの学習者によるフランス語の選択-実用か異文化理解か」

         [司会]久村研(田園調布学園大学,英語教育)
         [総括と展望]マイケル・ケリー(サウサンプトン大学)


【主催】
 科研費基盤研究(A)23242030「新しい言語教育観に基づいた複数の外国語教育で使用できる共通言語教育枠の総合研究」グループ(代表・西山教行)
 科研費基盤研究(B)25284103「異文化間能力養成のための教材と評価基準の開発およびその有効性の検証」グループ(代表・大木充)
【共催】
 科研費基盤研究(B)24401025「移住者と受入れ住民のコミュニティ形成に資する複言語コミュニケーションと人材育成」(代表:松岡洋子)
 科研費基盤研究(C)23531117)「海外業務経験と若年層のキャリアイメージ-青年海外協力隊日本語教師への調査から-」(代表:平畑奈美)
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本,国際交流基金,日本フランス語教育学会,京都大学大学院人間・環境学研究科


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