jeudi 25 février 2016

Louis Cane à Kobe

Je recopie l'information suivante depuis le site internet de la Galerie Yamaki:
(en anglais, c'est par ici)

Louis CANE 「Works '60s and '70s」

2016年3月5日(土)-4月2日(土
《Toile decoupee / 切り抜かれたカンヴァス》1972年 カンヴァスに油彩 99×148.3 cm
 
  ギャラリーヤマキファインアートではこのたび、ルイ・カーヌ( Louis CANE, 1943- )の個展を開催いたします。ルイ・カーヌ は、 1960 年代末のフランスで起こった芸術動向シュポール/シュルファス(支持体/表面)に参加し、現在までフランスの現代美術を牽引してきました。「通常、人が見 ている絵画は絵の表面部分にすぎず、それは単に麻布に油絵具を塗った物体にすぎない。」という理論のもと、絵画の構造、絵の裏側を示すために、枠のないカ ンヴァス地や既成のプリント布地に同じパターンを繰り返し描く作品、カンヴァスを切り貼り、折りたたんだ作品などを展開しました。   シュポール/シュルファスの活動が終息していく 70 年代中頃からは、セザンヌやジョットなどの伝統的な絵画の構図に基づいて、色彩豊かな半抽象絵画を描き始めます。「色彩上の経験と人生における経験とを一 つに凝縮することを探求」するという方法論は、その後のルイ・カーヌの絵画の一つの指針となっています。

  日本においてカーヌの作品は、 1993 ‐ 94 年にかけて埼玉県立近代美術館、大原美術館他、日本国内 5 カ所を巡回した「 1970 年・南仏 - パリ シュポール / シュルファス」展や、 2000 年に東京都現代美術館で開催された「ポンピドゥー・コレクションによる シュポール・シュルファスの時代 ニース~パリ 絵画の革命 1966 ~ 1979 」など、シュポール / シュルファスの動向に焦点を当てたグループ展で紹介され、また 1995 年にはフランス、パリのオランジェリー美術館で開催された「睡蓮とルイ・カーヌ」展( 1994 )が DIC 川村記念美術館他、日本国内 4 カ所に巡回し、この展覧会(「モネ《睡蓮》と今日:ルイ・カーヌ」)では、印象派のモネの《睡蓮》にインスピレーションを得た作品が多数展観されました。 本展では作者がシュポール / シュルファスに参加していた時期の貴重な作品約10点を中心に、初期の活動をご紹介いたします。日本では数少ない展覧会の機会となりますので、是非この機 会にご高覧くださいませ。

  ルイ・カーヌは 1943 年南仏ボーリュー=シュ=メール生まれ。ニースとパリの装飾美術学校を卒業後、 1960 年代末から 70 年代初頭にかけてシュポール / シュルファスの中心作家として創作活動を行いました。このグループには他にクロード・ヴィアラやヴァンサン・ビレウス、ダニエル・ドゥズーズらが参加し、 彼らは五月革命を背景にして、伝統的な絵画の枠組みを解体するような作品制作を多数試みました。絵画の物質的な傾向を強く打ち出した彼らの作品は、同時代 のイタリアで起ったアルテポーヴェラや、日本のもの派にも通ずる性質を感じさせます。今日、シュポール / シュルファスはフランスの戦後を特徴付ける芸術動向のひとつとして、その重要性が高く評価されています。


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