samedi 14 juin 2014

Conférence sur Le premier homme de Camus à Nara



Je recopie l’information suivante depuis le site internet de l’Université féminine de Nara :

奈良女子大学 文学部公開講座
平成26年度文学部教員による公開講座の前期開講分です。
『読んで感動? 見て感動? ーフランス・ドイツの小説とその映画』

・開講日時  6月28日(土) 14時から16時

・場  所  奈良女子大学総合研究棟 N棟 N101教室

・講  師  三野博司 (人文科学系言語文化学領域 教授)

・講  師  吉田孝夫 (人文科学系言語文化学領域 准教授)

・定  員  100名




<講座概要 (講演順に)>
・講  師  吉田孝夫:
・内  容  プロイスラーの児童文学
   ボヘミア出身のドイツ人作家が描いた少年とふるさと

二人組の愉快な少年が大盗賊と対決する『大どろぼうホッツェンプロッツ』、127歳の新米魔女を主人公とする『小さい魔女』など、多くの作品が日本でも知 られているドイツの児童文学作家プロイスラー。ドイツ東部の民話をもとに書かれた小説『クラバート』は、宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』に大きな影響を 与えたとか。 粉ひき小屋に弟子入りした少年クラバートが、魔法を使う親方のもとで三年間の修行をする。そのあいだに少年は何を体験し、どのように変身してゆくのか。こ の少年の姿に、作者プロイスラーの生涯を重ねあわせてみる。するとそこには、ドイツ・チェコの国境地帯に生まれ、第二次世界大戦に翻弄されたプロイスラー 自身の人生のテーマが見えてくる。 美しい版画を見ているような1970年代のアニメーション版と、つい数年前に作られた実写版と、二度にわたって映画化されている。その両方の名場面をあわ せて見比べてみたい。

・講  師  三野博司:
・内  容  カミュ『最初の人間』
 アルジェリア出身のフランス人作家が描いた太陽と海,民族の抗争と苦悩

『異邦人』や『ペスト』の作者として名高いアルベール・カミュは、1913年当時フランス領のアルジェリアに生まれた。彼の文学的営為は、病気、死、戦 争、テロ、災禍など、人間を襲う不条理な暴力との闘いだった。だが他方で、地中海の自然は、彼に世界の美しさがひとつの救いであることを教えた。 1960年、カミュが46歳の生涯を閉じたとき、自伝的小説『最初の人間』の草稿が残された。アルジェリア戦争が激化する苦難の時代に、彼は祖国と父を探 索する物語を構想したのだ。そこに描かれた貧しい少年時代の回想はまぶしいほどの生彩を放っている。 2012年、この未完の小説が映画化されたとき、監督はカミュ自身の伝記的事実によって補い、原作とは異なる世界を作り上げた。地中海の太陽の下で展開さ れる民族の抗争。グローバル化のもとで、民族や宗教の垣根がかえって乗り越えがたいものとなっている今日、小説と映画は、それぞれの手法で、困難な問題を 問いかけている。     

<お申込み>
   電話・FAX・E-mail いずれかで「講座名、氏名、連絡先」を明記の上、お申込みください。

      ・TEL 0742-20-3968
      ・FAX 0742-20-3958
      ・E-mail kenkyou@cc.nara-wu.ac.jp

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