lundi 3 décembre 2012

Le gamin au vélo à Suita



Le 9 décembre, on peut voir le film des frères Dardenne au Musée ethnologique d’Osaka.

Voici ce qu’on peut lire sur le site internet du Musée :

 

少年と自転車 Le gamin au vélo / The Kid with a Bike

2011年/ベルギー=フランス=イタリア合作/フランス語/87分/日本語字幕付き

【開催日】2012129日(日) 13301600(開場1300

【監督】ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

【出演】セシル・ドゥ・フランス、トマ・ドレ、ジェレミー・トーマス

【司会】鈴木紀(国立民族学博物館准教授)

【解説】岩崎美枝子(家庭養護促進協会理事)

「映画解説」

世界的に評価の高いベルギーの兄弟監督・ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌが、日本で耳にした実話を発想豊かに映像化し、カンヌ国際映画祭で見事グランプリに輝いた。音信不通の父親と再び暮らせる日を一心に夢見て、児童養護施設で悶々と過ごす少年は、大切な想い出の詰まった自転車を買い戻してくれた女性美容師に、週末だけ里親としての支援を頼み込む。唯一の家族に疎外されて傷つき、悪の道に迷い込む少年の固く閉ざされた心を、決然たる美容師が、ゆるやかに解かしてゆく。社会の片隅で喘ぐ若者たちを見つめてきたダルデンヌ兄弟が、血の繋がりを超え、揺るぎない信頼を育み合う二人をまばゆく照らし、映像作家として新たな境地を予感させる珠玉作を撮り上げた。(服部香穂里)

「あなたならどうしますか?」

洋の東西を問わず、色々な事情で親と共に生活できず、施設や里親に預けられる子どもたちがいます。この映画の少年は、父と父方の祖母と暮らしていました。祖母の死と父の失業によって、少年は施設に預けられます。父は3ヶ月したら迎えに来ると言いましたが、その期間が過ぎても、面会はおろか連絡も付かなくなりました。父が買ってくれた少年にとっては宝物のような自転車もなくなっています。
少年は父を信頼していますから、この状況が納得出来ないのです。施設の職員も父を自分から引き離すことに荷担しているとしか思えず、反抗します。暴れる少年とぶつかっただけの女性サマンサは、その少年に何かを感じたのでしょう。その自転車を捜し、買い取って施設に届けてやるところからこの物語は始まります。こんな状況に置かれた少年がどういう行動を起こすか、あなたが少年ならどうなさいますか? また、あなたがサマンサなら、父親ならどうするでしょうか?
私はこの映画をそれぞれの登場人物に自分をおきかえながら、自分ならどういう態度をとるのか、どういう解決をするだろうかと考えながら観ていただきたいと思います。少年の感情が一途で素直なだけに、少年を取り巻く大人たちの打算や弱さがよく見えてきます。 (岩崎美枝子)

「包摂と自律の人間学支援と絆」国立民族学博物館 鈴木紀

包摂とは、自分では解決できない困難を抱えている人に対して、他の人や社会全体が支援の手をさしのべることを意味します。自律とは、支援を受けた人が少しずつ自信をつけ、やがて自分でその問題に向きあえるようになることを意味します。このように包摂と自律を実現するためには、支援という行為が鍵になります。それでは、よい支援とはどのようなものでしょうか。それは支援する人と支援を受ける人との間に信頼感が育まれ、相互に強い絆を意識するような場合ではないでしょうか。もとより、おざなりな支援からは絆は生まれませんが、過剰な支援も絆を支配従属関係に変えてしまう危険性があります。そのためよりよい支援のためには、なぜ、どのくらい、いつまで、誰に支援するか/誰から支援を受けるかが問われることになります。支援と絆をめぐるこうした問題を、映画を通して考えましょう。

·         日 時:2012129日(日) 13301600(開場1300

·         場 所:国立民族学博物館 講堂

·         定 員:450

o    入場整理券を1000から講堂入口にて配布いたします。

o    事前申込は不要です。

·         参加料:無料

·         主 催:国立民族学博物館

 

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