哀しみの人形少女、目覚める──
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リヴィッド
LIVIDE |
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『屋敷女』の衝撃は序章に過ぎなかった──
漆黒の闇を裂き迫り来る未体験の“リヴィッド”ショック!
若い妊婦を襲う戦慄の異常体験を凄まじい暴力描写で活写し、世界 を震撼させた『屋敷女』の監督コンビ、ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ。デビュー作で一躍、ネオ・フレンチホラーの旗手となりながら、 あくまで“自分たちが見たい映画を正直に作る”信条に忠実な彼らが新作の主題に選んだのは、フレンチホラー孤高の鬼才、ジャン・ローランの作品を彷彿とさ せる“血に飢えた異形者たち”の呪われた神話。
もちろん、古今東西のホラーフィルムに通じた映画狂コンビだけに、リリカルな王道フレンチホラーへの原点回帰を掲げつつも、ダリオ・アルジェントの『サス ペリア』の如き華麗なる耽美性と、ギレルモ・デル・トロのダークでシュールなお伽話嗜好が融合したような独自の夢幻世界を構築。ヴィヴィッドな映像美と斬 新なイマジネーション、意表を突く展開と深紅の血に彩られた残酷演出を駆使して、エレガントでノーブルな香りが漂うニュータイプ・ホラーを創造している。 主演はフランス映画界期待の若手注目株クロエ・クールー。脇にパリ・オペラ座の天才舞踏家マリー=クロード・ピエトラガラ、実力派ベテラン女優カトリー ヌ・ジャコブを配し、『屋敷女』の怪女ベアトリス・ダルが意外な役柄で登場するのも話題のひとつ。 題名の“リヴィッド”とは鉛色、暗青色、死んだように青ざめたという意味。鬼火が燃える神秘の森の奥深く、時の流れを止めた洋館に隠された忌わしい秘密を 巡り、リュシーとアナ、迷える少女2人の魂が絶望の果てに邂逅したとき、死を超越した底知れぬ“リヴィッド”ショックが動き始める─。『屋敷女』の衝撃は やはり序章に過ぎなかった。ホラー映画の歴史に新たな一頁を刻む、恐るべき傑作の誕生である。
【STORY】
晩秋─静かなハロウィンの日を迎えた小さな港町。母の自殺に心を痛め るリュシーは、陰鬱な記憶から逃れるべく新しい仕事を始めた。身寄りのない老人たちの元を巡り、身辺の世話をする訪問介護ヘルパーだ。指導役のミセス・ ウィルソンと利用者の家を回るうち、車は田園地帯を抜けて大きな古屋敷に辿り着く。そこはかつて、厳格なバレエ教師として名を馳せた老婦人ジェセルの邸宅 だった。ひとり娘のアナに先立たれた彼女は昏睡状態となり、今は寝室で死人のように眠ったまま。孤独と沈黙に支配され、薄闇のなかで主と共に朽ち果てるの を待つばかりの屋敷にリュシーは圧倒される。 研修初日を終え、漁師をしているBFのウィルと合流したリュシーは、酒場で疲れを癒しながらジェセル邸の伝説を語る。資産家だった彼女は館のどこかに秘密 の財宝を隠した─。素行の悪いウィルは悪友のベンを誘い、リュシーに強盗計画を持ちかける。最初は渋っていたリュシーだが、父が恋人との同棲を望んでいる と知り、犯行に加わる決意をした。もし大金があれば、どこか遠くできっと自由気ままな新生活を始められる?。 夜も更けた頃、ジェセル邸へ忍び込んだ3人は、ひとつだけ固く閉ざされた開かずの間を発見。鍵を入手し部屋に押し入ると、そこには死んだはずのアナが純白 のバレエ衣装に身を包み、美しい人形のように佇んでいた。闇夜に悲しげなメロディが響き、ゆっくりと踊るように回転を始めるアナ。禁断の扉は開かれた。異 次元の魔界と化した屋敷のなかで、想像を絶する惨劇の宴が始まろうとしていた。 |
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(2011年/フランス/92分/キングレコード 配給)
※デジタル上映 (C)2011 LA FABRIQUE 2/SND/ PLUG EFFECTS/LA FERME PRODUCTION |
samedi 24 novembre 2012
Livide à Juso
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