jeudi 16 juin 2011

「田園都市において何が問題なのか」

Un jour après sa conférence à Kyoto, Augustin Berque parlera, en japonais, à Kandai (Suita).
Je recopie cette information depuis le site internet du Centre franco-japonais – Alliance française d’Osaka :

● 6月23日(木) 14:40~16:10 
   関西大学文学部 特別講演会
   「田園都市において何が問題なのか」
   講師 オギュスタン・ベルク教授
       フランス国立社会科学高等研究院(招聘講演者)
   会場: 関西大学 千里山キャンパス 第1学者 A301教室
   入場無料 要予約 (ご予約はセンター=アリアンスまで)
フランス日本学研究の第一人者にして独自の風土学の提唱者として著名なベルク教授をお迎えし、「田園都市」の思想がいかにして生まれたか、それが今日の環境問題といかに深く関わるかをお話いただきます。一般学生から研究者まで、関心ある方々のご参加をお待ちしています。
 ベルク教授の講演および討論は、すべて日本語で行われます。なお講演後には、懇親会を予定しています。


Et voici ce qu’on peut lire sur le site internet de l’Université du Kansai:

「田園都市において何が問題なのか」

講師:オギュスタン・ベルク氏(招へい講演者)
フランス国立社会科学高等研究院教授
日時 : 6月23日(木) 第4限(14:40~16:10)
会場 :第1学舎1号館 A301教室
【講演者紹介】
オギュスタン・ベルク氏の著作は1980 年代後半からわが国に次々に紹介され、その令名はフランスにおける日本学研究の第一人者として、また独自の風土学理論の提唱者として、多くの読者の知るところである。文化地理学者としての氏は、日本という異質な文化領域の研究を契機として、人間存在の風土性という着眼にもとづく風土学を構想し、これを一般存在論へと具体化してきた。その理論の拡がりは、地理学を基礎として哲学、社会科学、生態学、建築・都市計画など多分野に及んでいる。邦訳された主要な著書としては、『空間の日本文化』(1985 年)、『風土の日本』(1988 年)、『風土としての地球』(1994 年)、『都市の日本』(1996 年)、『風土学序説』(2002 年)、『風景という知』(2011 年)などが挙げられる。
【講演要旨】
今日豊かな国々に浸透している田園都市の思想とライフスタイルの歴史は、二千年以上の昔に遡る。しかし郊外の戸建住宅と自動車の普及によって可能となった田園生活は、環境に負荷の高い過剰消費を前提とするため、目標である自然を逆に破壊する結果を生じている。この田園都市という理想は、遡って古代中国に風景を誕生させたが、18 世紀以降のヨーロッパに浸透して、都市外の自然の中に住まいを構える生活様式を生み出した。このように長い歴史の末に、現代ではアメリカ、西欧、日本など豊かな先進国に、〈持続不可能な住まい〉が拡がっている。
本講演の理論枠組は、環境問題に地理的存在論の立場からアプローチする風土学である。本講演は、風土学の立場において東洋-西洋という区分を越え、人間と風土の類似性、人間と大地の関係を明らかにする。近代社会のパラダイムが人間を風土から疎外してきた事実を見すえ、人間世界の基底である大地を再発見するための道筋を提示したい。

問い合わせ先: 哲学倫理学専修 木岡伸夫研究室 (内線 5213 / 哲学合研 5013)

主催: 関西大学文学部

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