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ポール・アイズピリ
― 追悼展 ―
6月4日~7月3日
Galerie taménaga Osaka
11:00 - 20:00
会期中無休
Introduction
ギャルリーためなが大阪では、2016年1月22日に96歳で画家としての生涯を終えたポール・アイズピリ(1919-2016)の追悼展を開催いたします。
溢れるばかりの豊かな色彩で描く自由闊達な画風は、今もなお世界中のコレクターに愛されており、本展では故人を偲び、アイズピリと当画廊の半世紀にわたる歩みを顧みながら、初期1950年代から晩年2010年代の作品、約30点を展観いたします。
当画廊創業者、爲永清司はフランスでアイズピリの豊かな才能をいち早く見出し、1963年の第2回国際形象展にて日本で初めてアイズピリの作品を紹介、以
降毎回同展に出品し、日本での人気を不動のものにしました。1969年銀座に画廊を開廊してからは東京、大阪、パリ各店で定期的に個展を開催。その他、画
集の出版、美術館やパブリックスペースに作品を収蔵する他、各地での展覧会企画など多岐にわたりアイズピリを紹介して参りました。また、1997年には広
島県尾道市のなかた美術館(通称:アイズピリ美術館)の設立に協力するなど、惜しみなく力を捧げ続けております。
是非この機会に、アイズピリの幸福と希望に満ちた生涯の集大成をお楽しみいただければ幸いです。
ポール・アイズピリは1919
年パリに生まれます。父親はバスク人の血をひく彫刻家で、息子を象嵌学校に入学させますが、アイズピリは画家になる夢を捨てきれず、1936
年にパリ国立美術学校に再入学します。1943 年パリで初個展を開催してからは、具象画家として実績を積み重ね、1945
年サロン・ドートンヌ会員となり、1946 年にはパリの新人画家の登竜門として名高い、権威ある「青年絵画展」で受賞。さらに、1951
年ベニスのビエンナーレでプリ・ナショナル賞を受賞し、フランス画壇に確固たる地位を築き、名声を高めました。
作品は、フランスではパリ市立美術館をはじめとする美術館、そしてベルギー、オランダなど欧米各地の美術館に所蔵され日本では山形美術館(山形)、ニュー
オータニ美術館(東京)、なかた美術館(別称:アイズピリ美術館、広島県尾道市)など有数の美術館に蒐集されております。また、人々の目を楽しませるパブ
リックスペースにも作品を収め、ホテル二ューオータニ東京のメインバーの壁面を彩る7部作の油彩『カプリ島シリーズ』、ホテルニューオータニ博多のロビー
を飾る全長12メートルの巨大フレスコ画『博多の祭り(博多どんたく)』などが有名です。